相続人が複数いるとき、不動産はどう売る?共有と換価分割

共有している不動産を売るには、原則として共有者全員の同意が必要です。意見が分かれる場合は、売却して現金を分ける「換価分割」が、公平に分けやすい方法です。

不動産は、きれいに分けにくい財産です

現金なら人数で割れますが、家や土地は、そのままでは分けにくい財産です。相続人が複数いると、「誰が取得するか」「売るか、持ち続けるか」で意見が分かれることがあります。

主な分け方

  • 現物分割:土地を分筆するなどして、現物のまま分ける方法です。
  • 代償分割:1人が不動産を取得し、ほかの相続人に代償金を支払う方法です。
  • 換価分割:不動産を売却して、お金を分ける方法です。
  • 共有:全員の共有名義にする方法です。手続きは簡単ですが、あとで売却や活用を決めるときに、全員の同意が必要になり、トラブルになりやすい面があります。

売却には、全員の同意が必要です

共有している不動産全体を売るには、原則として共有者全員の同意が必要です。1人でも反対すると、全体を売ることはできません。自分の持ち分だけを売ることもできますが、買い手がつきにくくなります。

換価分割の進め方

  1. 相続人全員で、売却することに合意する
  2. 査定を受け、売却の方法(買取・仲介)を決める
  3. 遺産分割協議書に、売却して代金を分けることを書く
  4. 相続登記を行う
  5. 売買契約・引渡しののち、代金を分ける

売却して利益が出た場合の譲渡所得の税金は、取得した持ち分に応じて、それぞれが申告します。

話がまとまらないとき

話し合いで決まらない場合は、家庭裁判所の調停や審判を利用する方法があります。弁護士に相談することもできます。

よくある質問

相続人の1人が連絡を取れないのですが、売却できますか?

全員の同意が必要なため、連絡が取れないままでは売却できません。住所を調べる方法や、家庭裁判所の手続きがあります。弁護士や司法書士に相談してください。

相続人どうしの話し合いの前に、査定を受けてもよいですか?

受けられます。査定額が分かると、売却するか、持ち続けるかの話し合いがしやすくなります。

この記事は一般的な解説です。個別の事情によって扱いが異なる場合があります。税金や登記については、税理士・司法書士などの専門家にご確認ください。

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執筆・監修:株式会社三ラージ(宅地建物取引業 群馬県知事(4)第6755号) 公開:2026-10-11

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